今年の10月で「SUNCloud.photo service」は10周年を迎えることができました。
東京からUターンで故郷の大分へ戻り、夫婦+3歳の娘の3人で始めたフォトスタジオ(写真館)。
写真館には無限の可能性があると感じて、夫婦二人三脚で由布市湯布院町の隅っこで始めた自宅兼スタジオ。
今思えば、あんな分かりにくい場所によくお客様達が来てくださったなと不思議でなりません。
今も大して変わりはありませんが、何もかも手造りで、ただただ由布院の美しい景色の中で、子どもたちや家族の写真をとって残してあげたいという思いで由布院でスタートしたのを今でも思い返します。
お金なんてもちろん十分にはありませんでしたから、工夫と知恵で色々と問題を解決していきました。
口コミでご紹介を頂き、本当に少しずつではありますが顧客が増え、リピーターで来てくださるお客様が増えていきました。
由布院もスタジオが現在の場所に落ち着くまでに二度の移転を経ました
その当時の事を覚えていらっしゃるお客様も今はだいぶ少ないかもしれません。
初期の頃に来てくださっていたお客様で今でも撮影に来てくださる方もいらっしゃることを考えると本当に人生を通じたお付き合いができるのがこの仕事の魅力であると感じます。
お客様ご家族と共に、私達自身も家族が増えて今では気づけば子供5人の7人家族に。
若い頃に、身近な大人の思い出話を聞く機会があると、自分達もいつか思い出話をするようになるのかなと漠然と考えていたことを思いだします。
10年なんて本当にあっと言う間です。
色々な事がありすぎました。
スタジオの移転や大分スタジオの出店、全部夫婦とスタッフで手作りでやってきました。
この間に熊本・大分地震や西日本豪雨災害、そしてコロナ禍を経験しています。
既存の写真館のやり方に疑問を感じ、より現代的で時代に合ったサービスとクリエーションを提供したいと思い努めて来た10年でした。
派手さは必要なく、家族の、子共達の、ありのままの姿を残してあげたいとう思いで撮影をおこなってきました。
また、あまり知られていませんが、家族や子供を撮影する以外にも、広告写真や記録写真のお仕事、ウェディング写真の仕事にも努めてきました。
インターネットが発達した情報化社会で「写真」の果たす役割はとても大きく、無くてはならないものです、誰でも「撮れる」時代だからこそより本物が求められる時代になっているのだと思います。
「良い写真」は撮れてあたりまえ。
仕事として写真を提供させていただく以上、お客様に喜んでいただけるようサービスの質の向上が必要だと常に考えています。
撮影する側の自己満足にならぬようしっかりとお客様のご要望を汲んで撮影を行いたいと思いますし、また、信頼して撮影を任せていただけるよう努力を惜しんではいけないと思います。
この3年はコロナ禍でどのようにお客様と関わりを持ち続けていくかを悩み抜きました。
まだ明確に「収束」という文字は見えてきませんが、明らかに人々の行動が変わったことで今後スタジオも続けていけるのか不安が募るばかりでしたが、この間は本当にリピーター様に沢山のご支援を頂いてここまで来ることができているという実感があります。
特にこの3年間は多くの新しいチャレンジもやってきました。
大分店も新店舗へ移動し営業を開始いたしました。
当店は若いスタッフが多く、フレッシュな反面、まだまだサービスの質の向上に問題があると感じますが、若い世代の人たちが楽しんで仕事ができる環境をこれからも目指して作っていきたいと考えています。
また、同時に本来であれば子育てを経験された女性の方にもぜひチャレンジしていただきたい仕事でもあると感じています。
若い世代と経験豊富な世代が混ざり合ってこそ良いサービスを提供できると考えています。
今後に対する展望もいつも考えていますが、
今の日本の状態が「正常」であるならば本当に根本的に何かを変えていかなければいけません。人と人が顔を突き合わせて行うサービスができない世の中とは本当に「正常」なのか?
そうであってほ欲しくはないと考えていますが、それでも試行錯誤して進んでいかないと行けない世の中なのです。
もう一度リセットされた気持ちで次の新しい10年をスタートしていく。
今は、そんな思いでいます。
今はただただSUNCloud.にお越しくださるお客様に感謝の気持ちです。
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