top of page

メモリィズ 【湯布院映画祭】

9月26日
読了時間: 2分

湯布院映画祭は由布院の歴史を語る上では欠かせないものだ。


その歴史はぜひ当該のWebサイトで確認してもらいたい。


今回のラインナップの中で、私の興味をさらったのは新人の坂西監督の「メモリィズ」だった。


出演俳優陣は凄い


柄本佑、イッセー尾形、穂志もえか 他


この映画のポスタービジュアルからして、大分県民(さらに言えば県北地域民)として見覚えのある風景そのものだ。


映画を観たことでその内容は確信に変わった。


とても他人事とは思えない内容。ぐっと引き込まれた。


大分県の竹田市の古びた写真館を舞台にした家族像を描いた淡々と進んでいく物語だが、主人公(柄本さん役)が怪我をした義父のサポートをするためにその写真館を訪れ、数ヶ月を共にし、色々と心変わりしていく物語。 イッセー尾形さんが上映後のシンポジュウムで語られていたが、

「この映画には起承転結がない」

の通り、淡々と物語が進んでいく「小津(安二郎)調」と言われる手法で好き嫌いが分かれる映画かもしれない。


しかし、私はこの映画がピッタリと合った。


先にも書いたが、田舎で写真館を初めて15年になる私としてはとても人ごととは思えいない内容で、可能ならもう一度見返したいと思っている。


ネタバレになるので詳細は書けないが、シンポジュウムではこの映画の制作秘話も語られ、質疑応答では私もたまらず質問を投げかけた。


意外と写真館が舞台になる映画は少ない。というかほとんど無いのではと思う。

斜陽産業と言われる写真館は描きにくいのかもしれない。


この映画を観に行ってもう一つ良かったことは、この写真館の撮影舞台になった竹田市の「三代写真館」のご主人とご家族に会えたことだった。

写真館のご主人はなんと92歳の現役。店頭に立ち、今もお客様を迎えているという。

娘さんと共に写真館を切り盛りしてきたが、今後の後継、継承はまだ決まっていないそうだ。 映画を観てもらえればわかるが、とても絵になる写真館に義父役のイッセー尾形さんがハマり役で、物語に深みを与えてくれる。 淡々と進む物語だが、最後には少しの希望を感じる。


以前にも書いたが、映画には夢と希望を求める私としては素晴らしエンディングだった。


ぜひ、多くの方に観ていただきたい映画であるとともに、坂西監督の新作にも期待したい。




コメント


bottom of page